今回はいつものようにほのぼのとする4章目がなく、終始緊迫感のあるお話でした。
前巻登場した‘アンティーク’を集める少年、駿と行動を共にしていた少女飛鳥、その2人の目的を阻止するために奔走する刻也。
そして第4章では刻也と咲ちゃんの出会いがついに明かされました。
『生きていれば良い事があるかもしれない』なんていう言葉は気休めで楽観的なものに過ぎない。
だけど生きていないと良い事も起こりえない。そんな矛盾を抱えて人は生きていかなければならない。
生きていることの大切さ、そして生きていくための原動力となる何かを咲ちゃんのように見つけられればいいなと思います。
あといつものごとく魅力的なタケシマサトシさんのイラスト。表紙も怪しくていいんですが中表紙のイラストがまたいいデス。
季節は違いますが藤の花の下でたぶん、『これであなたもカリスマ美容師になれる!』的な雑誌を読んだであろうことが容易に推測できるハサミを持った咲ちゃんと、それを心配そうに見上げている刻也の画が秀逸。これだけでも私にとって買う価値があります。
次巻で完結になりますが、刻也と咲ちゃんにはハッピーエンドを迎えてほしいものデス。