読後感のすごく良いお話でした。
受は過去の辛い経験から恋愛に対して斜に構えていて、そんな受の心を素直で実直な攻が解きほぐして包んでいくお話です。
諒一からしたら暁は最初はただ好みで抱いてみたいだけだったでしたが、いつしか一緒に歩んでいきたいと思うようになり、暁は暁で寄り添っていいと言われても素直に寄り添うことが出来ない諒一を、自然と気遣って自ら頭を寄せてくれる・・・そんないい関係を築いていく二人を見ることが出来ます。
全体の流れはよくある、と言えばよくあるお話でもありますが、そこに秀さんの得意な仕事の出来る男要素や作者ご自身が働いてらしたという出版の現場の空気が入ることで、一概によくある話ではすまない、密度のある話になっていると思います。
このシリーズとの出会いがジャケ買いだったのですが、作者さんのおっしゃるように並べてみると尚良いと感じました。
1、視線は絡むことなく背中同士
2、互いに少し相手を見つつ、触れ合うことはない
3、互いに見つめあい、優しく触れ合う
本の内容とあいまって、すごくいい雰囲気が出ていると思います。
あと、同作者の既刊「くちびるに銀の弾丸」シリーズの二人が少しですが出てきたのがとても嬉しかったです。
澤村の仕事っぷりが見れるので上記シリーズが好きな方にもおすすめです。
くちびるに〜の二人は「艶めく指先」にも出てましたが、そっちでは名前だけだったのに比べてこちらは諒一と直に接する場面があります。