政治家や経済団体のトップから芸能人にいたるまで、トータル500冊を超える人の単行本を企画し、インタビュー、執筆、宣伝などのプロデュースを展開してきた中島孝志による読書術。
本書の特長はまえがきに書かれています。1仕事に役立つ読書、2お金が儲かる読書、3ひとまわり人間が大きくなる読書。
かつて私は、著者の「キラー・リーディング」をレビューで絶賛しましたが、ダブるところはあれ、本書も期待を裏切らない内容が満載です。
「情報は必ずどこかでつながっています。つまり、あなたの脳の中の小宇宙はあらゆるネットワークとリンクしているのです。」
幅広く好奇心のアンテナを高く掲げ、仕事とも趣味とも無関係な本までどんどん読むことを勧めています。
「ほんとうに頭のいい人とは、知識の泉があちこちに湧きだしている人ではなく、湧きだした情報を紡いで『意味』を提案できる人なのです。この『意味』そこが仕事なのです。」
読書脳を鍛える7つの習慣は以下の通り。「縁読(紹介本)」「速読(集中力アップ)」「省読(「アタリ」つける)」「即読(ベストセラーや勧められた本)」「追読(一著者を追いかける)」「雑読(何もかも読む)」「多読(年3000冊とは言わないが)」。
「目次作りにどれだけいい仕事ができたかどうかで、商品(本)の出来は決まります。」
「まえがきと目次はなにがキモなのか、どこがキモなのか、書き手と編集者が教えてくれているのですから、これを利用しない手はありません。」
「ポイントは時間をかけないこと。1回当たりの所要時間はせいぜい1〜2時間(中略)。トータルで考えると、熟読するよりもざっと読む『概読』を繰り返した方が結局、時間もかからないし理解も深くなるのです。」
最終章は、本の帯のフレーズ「100冊の自己啓発書より、1冊の山本周五郎」の小見出しで始まり、最後まで山本周五郎で終わります。「ひとまわり人間が大きくなる読書」として彼が勧めた本ですから、早速読んでみようと思います。