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68 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
興味深いタイトル、内容ではある。が・・・,
By
レビュー対象商品: 仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析 (こころライブラリー) (単行本)
私自身、精神科ではないが医師であり、うつで休職中である。過酷な労働環境が悪かったのか、私の心が折れたのが悪かったのか、いまだにわからない。その意味において、自責と他責の境界は曖昧である。それでも著者の論理からすると私は丁度、30代のうつにあてはまる。うつで休職した人は、休職中、ずっと家に閉じこもっていなければいけないのだろうか。 最底辺から脱し、負のスパイラルから脱し、少しずつ明るさを取り戻そうと、趣味に接することで以前の自分を取り戻そうとする努力。古くからの友人達と談笑し、元気な頃の自分を取り戻そうとする努力。結局気晴らしにすらならないこともあるが、うつ患者はできる範囲で、努力している。しかし著者はそれら全ての努力を否定し、”甘え”と言い切る。 さんざこきおろされた感で苦笑してしまったが、文末で”30代のうつに対しての独特な治療体系を確立すべし”ととってつけたようにフォローされたのには参った。それが本音ならこのような扇情的なタイトルにはならないだろう。建前よりもあまりにも見えすぎるいち精神科医の本音を綴ったこの本が医師の本音として流布されると、患者は医師にすら本当のことを言えなくなるのでは?
159 人中、136人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
精神科医としてのモラルを疑う,
By Ryoma (神奈川県横須賀市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析 (こころライブラリー) (単行本)
このような自分の偏見に満ちた主観を大衆書で発言する無知な精神科医は、同業者として絶対に許せない。彼女が「新型のうつ病」と呼ぶものは、単なる「うつの詐病」のことだ。この世界には、うつ病を測定する器械はない。だから、本人がうつです、というならば、精神科医や臨床心理士はどんなにそれが疑わしくても、その個人の訴えを軽々しくは否定できない。だから、うつ病だと言って、都合よく休息を取ろうというしたたかな人間は確かに増えているし、実在する。しかし、そういう人間は臨床のプロならば、ほぼ完全に見分けがつく。自責感の無い患者、職場でだけうつになる患者、などと、おもしろおかしく世間の偏見を助長するような例を冒頭に紹介しているが、このような臨床例を真剣にうつ病だと女史が診断しているのならば、彼女は精神科医を一刻も早く辞めるべきだ。この本の冒頭に紹介してある「新型うつ病」とやらの2例は、まともな臨床医ならば、甘ったれた人間の単なる詐病か、パーソナリティ障害患者のうつの詐病だと診断するだろう。 自分は何もここでパーソナリティ障害を貶めたくて、こう言っているのではない。これはこれで、世間により酷い偏見が渦巻いているし、特に周囲の無理解に苦しむ境界性のパーソナリティ障害に苦しむ人達には、ほとんど同情する。ただ、彼女が例としてあげたものは、パーソナリティ障害患者の一部に確かに見られる例ではある。だが、それをうつ病と一緒にして、しかも問題視するというのであれば、真剣にうつ病に苦しむ人達に対して失礼過ぎるし、その患者達に対しても失礼だ。彼らは、「新型うつ病」などではなく、彼女が好きなDSMで言えば、2軸の障害として、別個に真摯に治療にあたるべきだ。無論、この本での描写のように絶対に見下したりせずに。 このような大衆書でのタレント精神科医の安直な発言は、いたずらにうつ病に対する世間の偏見を助長するだけだ。うつ病とは、本当に本人が一番苦しい病気なのだ。 もし、女史がこれを新型の精神疾患だと正気で主張する気ならば、これを論文にして学会で堂々と発表して欲しい。会場中から失笑が湧き上がり、いくら彼女が無神経でもその程度の空気は読めるだろう。
83 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
これが精神科医かと驚く,
By
レビュー対象商品: 仕事中だけ「うつ病」になる人たち――30代うつ、甘えと自己愛の心理分析 (こころライブラリー) (単行本)
私自身30代後半に管理職になって、様々なプレッシャーから鬱病になり休職し、その後10年間以上通院を続けている身である。仮にも精神科医という立場でありながら、著者がこのような浅薄な本を出しているかと思うと慄然とする。議論が曖昧なのである。鬱病と称して旅行に行くような人間はそもそも鬱ではない。鬱になると、食事、風呂、新聞を読むと言った基本的な生活さえ行なう気力が無くなり、偶々外へ出る気力があったりすると自殺を考える。単に「仕事が辛いとこぼす」のとは次元が異なる病気なのである。著者の議論は一元的でその辺の区別がなく、「30代で鬱なんて言っているのは甘え」と敷衍しているようである。著者の所へ通っている鬱病患者はどのように扱われているのであろうか。 それとも、TV出演や本の執筆が忙しく、臨床はしていないのであろうか。いずれにせよ、鬱病に関する誤解を与えるような興味本位な本の執筆は差し控えて欲しい。
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