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この本は、心理学者と人事系コンサルタントによる対談形式で話が進んでいく。
前半は、「うつ病」とは一般的にどのような物で、また、この本で説いている「社内うつ」とはどう違うのかの説明がされており(真の「うつ病」と「社内うつ」はまったくの別物と考えるべき、とのこと)、その原因と対処に関する概略が記されている。自分自身を振り返ってみると「社内うつ」にマッチする部分が多く、真性の「うつ病」ではないことがわかり、自分にとっては大変役に立った。
「自分はうつ病なのでは?」と不安を持っている人は、まずこの本を一読し、自分は「社内うつ」なのか「うつ病」なのか見極めて見ると良いだろう(真の「うつ病」と思われる節があるのなら、今すぐカウンセラーに看てもらうことを勧める)。
ただし、本書の後半は、「社内うつ」の原因を、会社の人事体制、成果主義など「制度側による外的要因」としてしまい、「会社側が制度を変え、フォローアップ体制を取らないと根本的解決にはならない」という論調になってしまっている。たしかに理屈ではそうであるかもしれないが、これは個人一人一人の力ではどうしようもない側面であり、それができないから「社内うつ」が引き起きるのである。
本書の最後に、「社内うつ」に対処するための自衛策が記載されているが、箇条書きで表面的なことしか書かれておらず、この点は非常に残念である。自分としては、まさにこの自衛策が知りたかったことであり、この点をもっと掘り下げて取り上げてもらいたかった。
この本はとても読みやすい本です。中でも「タイプ別に見るメンタルトラブル」の例や「ストレス社会で生き抜くサバイバル術」は大変参考になります。また人付き合いスケールという人間関係を無難にこなす程度を測るテスト(別名ソーシャルスキルスケール・社会的技能スケール)が入っています。
企業は過労やストレスで体調を崩す社員に対しての小手先の対策ではなくてこのような状況を作らない風通しの良い仕事環境を作ることを優先しなければならないと思いました。
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