本書は頭脳労働の妨げとなる要素をどのように取り除くかについて非常に理論的かつ具体的なアプローチを提供してくれました。
「仕事効率化」を謳った他の書籍が、手間の簡素化や時間術などにフォーカスしているのに対し、この作品は頭脳労働はどのようなメカニズムで動いているかに着目しているという点において本質論を語っており、その意味で目からウロコが落ちる気分でした。
筆者は、仕事と時間の関係を「15パズル」にたとえて説明しています。これは4×4の16枚分のスペースに15枚のピースが入っているパズルですが、これは1枚分の余裕があることでパズルとして成立しています。もし、16枚のスペース全てにピースを埋め込めば、すなわち持ちうる時間に作業を詰め込めば、全体として効率を最適化することができなるなることが主張されています。
そして、その「余裕」の時間を使って下記の3点を行うことが主張されています。
・デコードされた情報を未来の自分と共有して再利用する
・人間が最も強みを発揮する「創造」に集中する
・仕事の見積を行う
これらを行う上で、作業のログのとり方、紙とコンピュータの使い分け、付箋紙でのデコードの仕方など、非常に具体的なポイントが提案されており、明日からでも使える知恵がぎっしりでした。
段取りばかりで迷いを生じていた自分への自戒を込め、頭脳労働の効率化のバイブルとして身につけたいと思います。