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田坂さんと言えば、各方面でインタビューを受けていたりと、できるビジネスマンの典型に見える。私は、優秀で何でもスマートにこなすビジネスマンなんだろうなと思っていた。しかし、本書を読んでみると、若い頃は世間のことを知らなかったし、時に失敗もしている人なのだ。営業でうまくいかなかった経験には、だれもが親近感を持つと思う。それでも彼が成功しているのは、熱いハートを持ち、物事に真剣に向き合ってきたからではないか。帯の言葉を引用すれば、「あなたは、若き日の夢を抱き続け、30年の歳月を歩めるか」とあり、彼はそれを実行したのだろう。
読んでいて、最も身につまされる思いがしたのは、「操作主義」ということだ。「操作主義」とは、顧客を意のままに動かしたいという無意識のことである。ハウツー的な本を読んで、人の心を動かせるようになりたいと思ったりするのだが、そういう「操作主義」に陥っているようでは、一向に人を動かせるようにはならない。頭でっかちで、知識を優先してしまいがちな自分を反省した。
仕事に関わる人、特に若い人は本書から少なからず学ぶことがあると思う。学生や就職活動をしている人には、ぜひおすすめしたい。
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