ひとことでいえば「非常に気が利いた」写真ノウハウ本といえる。
驚くほど詳細に、伝わる写真を撮るにあたって、大切なことが記されている。
しかもそれが、シンプルにさらっと、読みやすく書いてある。
ただし、本書を手にとる読者には副読本が必要ではないかと思う。
非常に大切なフレーズが散りばめられているのだが、
それを理解できるかどうか、が本書を活用できる最低のライン。
また、大切なフレーズだと気づくかどうか。
たとえば、「ゆがみに気をつけたい」という文言に、
「ゆがみ」とはどういうことである、という記述はない。
こうすればよいという記述が各所にみられるが、
なんのためにそうしているかという説明がないため、
行為の理解が必要になる。
プロであれば、「そうそう」という反応をしめすだろう。
ハイアマチュアなら「なるほど」となるかもしれない。
しかし、初級・中級の場合、とたんに「?」がついてしまう可能性がある。
したがって、「『伝わる写真を撮れる本』をより理解する本」があれば、完璧だ。
手に取りやすい気軽さや読みやすさはそのままにシリーズ化してもらいたい。
本書を熟読して、実践して、完全に理解すればプロを名乗ってもよいと思う。
ただし、それには最低でも2〜3年の時間を要する。
■次のような方にはかなりおすすめできます♪
・カメラマンの仕上がりに不満があるのに、
どう説明していいかわからない商品画像担当者。
・弟子や部下を教育する必要に迫られているが、
説明べたでどう伝えていいかわからないカメラマン。
ちなみに私は前者に分類されるので、非常に活用できています(笑