東京大学、同大学院卒業後、旭硝子入社を経て、欧米の企業を渡り歩いた経歴をもつ著者が、その経験を基に主に海外で渡り合うためのノウハウが体験的に書かれている。
それにしても著者のチャレンジ精神と行動は、日本人離れしている。
旭硝子で、先輩社員の生活ぶりを見て、知的冒険のない世界に見切りをつけて転職する場面。
招聘教官として、オックスフォード大学に赴任してすぐ突然学生から受けた質問に、対決を挑まれたと認識して即答する場面。
ルノーの未来商品開発部長をしていた当初、縦割り組織の中で思うように仕事が全く進まず、水面下で一消費者としてディーラー回りをし、作り上げた「コンセプトカー」で評価される場面。
エアリキード社というフランスの工業ガス会社が日本で設立した合弁会社の立ち上げから、成功まで持って行き、IRの責任者にまでなったのに、ルーチンワークが増えてきた途端に保障されていた年金を棒に振り、転職する場面。
などなど、集団主義を得意とし、そこからはずれた人間を排除しがちな日本人へのアンチテーゼとも思える。
これからの日本人に必要な生き方を示してくれる。
ただし、相当の努力が必要である。
それが、表題の「5%」の意味である。