先週(09年9月15日)NHKの朝と夜のニュースで別々にTwitterのリポートが取り上げられていました。一日に2度、同一局から2チームが取材にあたったのは、互いの番組間で連絡調整がなかっただけなのか、それとも一日に2度別角度から放送するに値するほどこのインターネットサービスに将来性があるからなのか。
そんな興味が私の中に生まれ、今月出版されたばかりの本書にあたってみることにしました。
「超入門」と銘打たれているだけあって、私のような全くの初心者にもTwitterがどんなものであるのか、その基本中の基本の知識をまずは得ることができました。本書を片手に実際にTwitterのサイトで著名人の“つぶやき”をながめ、その仕組みを理解できたように思います。
その一方で、このサービスがどれほど今後の社会を左右していくのかについては、本書後半に記されている大手企業のTwitter活用実例を読んでも実感がわきませんでした。
デル社はTwitterを利用して100万ドルもの収益を挙げた、といった景気の良い話が出てきますが、本当にそれはTwitterの力を正当に測定した上での例なのでしょうか。
145頁に、米国の新作公開映画が公開初日にTwitterの書き込みによってあっという間に観客動員数を減らしていく様を2009年8月19日付のBaltimore Sun紙が報じているとあります。
しかし私もその記事を同紙のサイトで読んでみましたが、Twitterの“つぶやき”が映画の成否を短期間で決するかどうかは分からないという懐疑的な意見も記事には併せて書かれています。本書の著者がその点に触れずれに引用しているのは公正を欠きます。
Twitterという現在話題の現象を知るにはちょうど良いかもしれないが、本書が楽観視するほどの将来性があるかどうかは全くの未知数である。そう思って読むのが無難です。