この人の手にかかると、ビジネス書でも深イイ哲学本になるから不思議。
冒頭の小話が本書のスタンスを語っています。
日本でも超人気のピーター・ドラッカーのベストセラーにこんなやりとりがある。灼熱の太陽の下、せっせと人夫が石を運んでいる。それを眺める旅人がこんな質問をする。
「いったいあなたは何をやってるんですか?」
返事は4通り。
「偉い人の命令だからやってるんでさ」
「石を運ばないと鞭で打たれるんでさ。お願いだから邪魔しないでくだせえ」
「1つ運ぶといくらという契約です。たんまり儲けようという寸法でさ」
「ピラミッド建設でさ。これでもエジプト文明に貢献してるんでさ」
それぞれ、なにも考えてない指示待ち族。鞭が怖いから嫌々やってるだけの人。金儲けのため。ほかにもっと儲かる仕事があったら鞍替えする人。そこで、ドラッカーは最後の人がいちばんいいという。
しかし、著者は「ホントにそうか?」と少し引っかかる。こんなに偉い人ばかりなの? やっぱニンジンがあれば懸命になるし、叱られたくないから必死にやろうとするんじゃない? なにより、人が夢中になって仕事に取り組むのはこのどれも違うよ・・・と。
では、正解は何か? 答えは本書で確認してください。目から鱗が落ちますよ、きっと。