トライアスロン経験者で、トライアスロンのことはよく知っているつもりでも、知らぬ間に引き込まれてどんどんページをめくる自分に気づきました!
トライアスロンという競技の歴史説明も非常に分り易く正確です!(この説明が曖昧な書籍や雑誌が日本には多い)
「出るレースが決まらないと、いつまでたっても本腰を入れてトレーニングができない」とありますが、まさにそのとおり!これからトライアスロンを始めたい方へそのまま贈りたい言葉です。
ただ・・・。
「日本のトライアスロン人口は20万人」とありますが、この数字はいったいどこから?
日本で開催されるトライアスロン大会ほとんどの参加条件に「日本トラアスロン連合への加盟」があり、その日本トラアスロン連合が発表する会員数が約1万人以上です(どこのスポーツ団体も“水増し”発表をする“らしい”です)。
海外の大会しか出ない日本人トライアスリートも、多く見積もっても1000人に満たないでしょう。
正確には、日本のトライアスロン人口は、多めに見積もっても約2〜3万人ではないでしょうか。
また、本書には「日本のトライアスロン大会数は250」とありますが、日本トライアスロン連合HPには「一般公道を利用したトライアスロンやデュアスロンが全国で毎年約50大会、公園やプールを利用した大会やリハーサルイベントは100を超えるほど」とあります。“リハーサルイベント”には「アクアスロン」、「デュアスロン」や「練習会」も含まれていると考えられ、実質の日本のトライアスロン大会数は多く見積もっても100から150の間では。
たしかに上記は2008年の数字ではありますが、1〜2年で100以上の大会が新規に開催されるとは考えづらいです。
さらに、前書きに「プロトライアスリートとして20年活動してきました」とありますが、この約10年、著者はオリンピックディスタンス、アイアンマンディスタンス、ともに「プロカテゴリー」からのエントリーはしていません(スポンサーも付いていますし、“名乗ってしまえば、プロはプロ”かもしれませんが・・・)。
本文中の記述についても、
「80年代の第1次ブームの時には、(中略)練習しやすい環境を求めて転職を繰り返す人も」とありますが、21世紀の現在でも少なからず見受けられます。
「体調管理に役立つ」ともありますが、腰痛持ちだったり、膝を痛めた(ている)トライアスリートはプロ・アマ問わず、数多く居ます(実際、著者自身も一昨年ヒザを手術しています)。
最後に。勘の良い方はすぐにお気づきになるかと思われますが、体験談を寄せている方々のほとんどが、著者が代表を努める会社の役員とその身内。オマケに帯の推薦文まで役員によるものです。その意図は・・・ご自身で判断くださいませ。