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仏法の思考と実践―テーラワーダ仏教と社会
 
 

仏法の思考と実践―テーラワーダ仏教と社会 [単行本]

ポー・オー・パユットー , P.A.Payutto , 野中 耕一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

激動する現代社会における「仏教徒のあるべき姿」とは。「仏教を学ぶ者が、どのように社会と関わりあうべきか」という重要なテーマを、タイ仏教界最高の学僧が明晰に説く。「志欲」「情報化時代」「超能力」「菩薩」「如理作意」など、これまでテーラワーダ仏教で取り上げられることの少なかったテーマを明快に解説。現代仏教の最高の到達点がここにある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ポー・オー・パユットー
1938年、スパンブリー県生まれ。本名プラユット・アーラヤーングーン・パユットー。13歳で出家。沙弥にしてパーリ語試験の9段に合格し、1961年、エメラルド寺院にて得度。1964年、チュラロンコン仏教大学で仏教学の学位を取得。その後、各大学で名誉博士号を受賞。1994年、ユネスコ平和賞受賞。その他、受賞多数。現在、ナコンパトム県ヤーナウェーサカワン寺住職

野中 耕一
1934年、愛知県生まれ。1961年、東京大学農学部農業経済学科卒業。同年、アジア経済研究所入所。1965年、タイ国カセサート大学留学。1977年、アジア経済研究所バンコク事務所代表。1979年、JICA専門家としてタイ国メイズ開発計画に参加。1990年、タイ国チュラロンコン大学客員研究員。1992年、アジア経済研究所理事。1997年、川崎医療福祉大学客員教授。1983年、『農村開発顛末記』により第20回翻訳文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: サンガ (2009/01)
  • ISBN-10: 4904507134
  • ISBN-13: 978-4904507131
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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本書の副題に「テーラワーダ仏教と社会」とあるが、「教法、実践、証悟」(p.15)に関わる説明をよく読めば、学匠ポー・オー・パユットー師がテーラワーダ仏教と大乗仏教とを釈尊の立場で融合していることが分かる。こうした姿勢は、禅匠ティク・ナット・ハン師の「Engaged Buddhism」と同様である。
さらに本書の顕著な特徴は、「仏法の思考と実践」に関わる言葉の定義を明確にすることに重点を置いていることである。それは、語源に基づく学問的な定義の羅列ではなく、「仏法の思考と実践」を正しく行うために必要な定義の厳密化と言える。これは、「正語」の側から出発して「正見」を目指すアプローチとなり、パユットー師自身の言葉を用いればに「増上戒学(=戒)」(p.118)に重点を置いていることが分かる。すなわち、「善友」(p.120)という外部の要素(本書の場合、「善友」とはパユットー師のこと)がもたらす「正語」によって「増上戒学(=戒)」を成長させながら「増上慧学(=慧)」(p.119)に到達しようとするものである。
同じことをティク・ナット・ハン師は「正念」の側から出発して「正見」を目指すアプローチを取っており、パユットー師の言葉を用いれば「増上心学(=定)」(p.118)に重点を置いていることが分かる。すなわち、「如理作意」(p.116)という自分自身の内部の要素(それをティク・ナット・ハン師は「inter-beingへの“気づき”」と呼ぶ)がもたらす「正念」を通じて「増上心学(=定)」を成長させながら「増上慧学(=慧)」(p.119)に到達しようとするものである。
どちらも大切な修行である。本書を読んだなら、是非とも、『禅的生活のこころ』(ティク・ナット・ハン著)などによって、「増上心学」の具体例を知って欲しい。
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