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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
伝統芸能青春小説,
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レビュー対象商品: 仏果を得ず (単行本)
青春小説といって一般に思い浮かべられるものといえば、スポーツか、バンドか、それともひたすら恋愛、とか そのへんだと思うのですが、今回、三浦しをんが描いたのは 文楽(人形浄瑠璃)にかける青春だ。 主人公の健は、30才ちょっと、青春モノの主人公にしては トウが立っている気もするけれど伝統芸能の世界ではまだまだ これからの若手。三味線と人形の動きにあわせて物語を語り、 演じる太夫という役割を舞台ではになう。大先輩のもとでの 修行と公演の日々を送る健。頑固な三味線奏者と組むように 師匠に言われて困惑しつつも、自分なりの役作りや作品の 理解につとめ(心中だの仇討ちだのという古典的な文楽の テーマやキャラクターを、現代の日常生活におけるトラブルや 自分の恋愛から学ぶ、というパターンがユニークである。 文楽の有名な演目のストーリーにも興味を持てるし)、 精進する健のすがすがしさ、未来への不安など、誰もが 通る青春という季節の危うさ、力強さを感じられて、 大抵の人には遠いはずの文楽の世界に生きる彼がすごく 身近に思えてしまう。三浦しをんが大の文楽愛好家で、更に すばらしい文章力と描写力を持つ作家だからなしえた 奇跡の様なすばらしい小説である。 最初の章は、文楽についての概要をある程度説明する描写が 多いので、少しテンポがゆったりめ?と思うかもしれないけれど すぐに入り込めるのでご安心あれ。
41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
純粋に面白いです,
By kyasalin27 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 仏果を得ず (単行本)
本書の書名にある「仏果」とは、仏教用語で、修業を積むことによって得られる悟りのことを意味します。本書は、主人公として描かれる健が、文楽の修行を通じて悩みながらも、成長していく物語です。とても人間くさい登場人物の性格が、うまく生き生きと表現されています。ちなみに文楽とは、義太夫節・三味線と人形劇から成る人形浄瑠璃のことです。伝統芸能の世界には馴染みがありませんので、その世界で繰り広げられる様々な事件の中で、登場人物が悩んだり恋をしたり人間関係で衝突したり・・・という内容になっています。章ごとに読みきりの独立した内容になっていますので、文楽の名作を毎回うまく紹介してくれながら、人間ドラマを描く本書の内容は、久しぶりに読みごたえのある小説に出会う興奮をもたらしてくれました。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
山深き過疎地に住まう身なれど、いつの日か観に行かん文楽を!,
By かっこ (鹿児島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 仏果を得ず (単行本)
修学旅行先で人間国宝笹本銀太夫との衝撃の出会いを機に文楽の世界に飛び込んだ健。研修所を経て技芸員に。銀太夫に弟子入りし、奔放でお茶目なそれでいて芸一筋の師匠に振り回され続けながら、相方三味線につけられた「芸道の鬼」の兎一郎兄さんの人を寄せ付けないオーラの意味を知り、「長生きすればできる」に籠められた思いに気づき、認めてもらいたいと一層の精進をする。『女殺油地獄』は人を惹きつける色気のある与兵衛が生まれついた家柄で決まる人生に反発し放蕩の限りを尽くした末、親切にしてくれていた油商の女房お吉を殺してしまう世話物。『仮名手本忠臣蔵』は忠義に翻弄される人の心の苦しみと葛藤を描いた時代物。命を持たぬ人形に義太夫の語りと三味線・人形遣いが一体となって命を吹き込み色香を放ち、哀れを誘う渾身の舞台に劇場の観客は心を一つに食い入る。「金色に輝く仏果などいるものか。・・・」と健が内心で叫ぶ。あの世で無くこの世で欲しいものを手にする ! 迫力あります。300年以上も語り継がれてきた無形文化遺産の文楽。知らないから・・・と読むのを躊躇ったら絶対損です!
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5つ星のうち 4.0
ミラちゃんカワイイ
まずは人形浄瑠璃についてふれておきます。 なんやかんやで人形劇です。人形は三人で操ります。これを人形遣い。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: なべ
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