はじめて仏教的な思考に触れる方には少々複雑で難しい内容になっていると思います。
それを可愛いイラストや軽快な語り口で(がっびーんとかあいやーとか)
幾分かとっつきやすく書かれているのですが、
理解しつつ読み進めていくのはなかなか根気がいります。
そして残念なことに・・・著者のHPでも書かれているのですが
いかんせん誤字脱字が多いです。今後訂正されるのかもしれませんが
初版などをお持ちの方は著者のHPでチェックしてみてください。
この本では以下の内容のことが強調して書かれていました。
自我・自分と言うものは存在しない。存在すると思わされているだけで、実際は今までの経験や
記憶を元に心が自動的に反応しているだけ。それを自我と錯覚しているに過ぎない。
本当は苦しいのにそれを「快楽」と書き換えられ
(たとえばジェットコースターに乗った時本当は恐怖で胸がどきどきし
体は不快を訴えているのに、心がそれを「どきどきして楽しい」と情報を書き換えてしまい「快楽」と錯覚させる)
刺激を受けながら「私は確かにここに存在する」と思わされている。その心が書き換えるスピードは目にも留まらぬ速さであり、
しかも人間にとって「無我」とは受け入れがたいことなのでなかなか見破られることは無い。
こうして人はビシバシと鞭で打たれるかのごとく馬車馬のように走り続ける。
本当は奴隷であるのにそれを気づかれないように「あなたは王様ですよ」と錯覚させられて。
仏道の道行きはこの状態に革命を起こし自分自身が手綱を握って自由を得ることである。
(抜粋ではありません)
この「苦痛」を「快楽」に書き換えることによって起こる
悲劇がたとえば恋愛であったり人付き合いにおいて往々にあるわけです。
いかにあやつられず錯覚させられずありのままに感じ取るか。
心を身体感覚に寄り添わせて(呼吸が荒くなっていないか、動悸がしないかetc・・)
気づく力を養うか。小手先の対人術よりも役立ちそうな本です。