現場だけでなく政治家など後方の意見も載せているので、
この手の本にしてはバランスが良い点が評価できる。
介護報酬は3年、介護制度は5年に一回見直されるので
あくまで2008年時点の現場の声に過ぎないが、現場
の職員や被介護者周辺の混乱は同情に値する。どんな制
度にも穴はあるとはいえ、制度設計者は現場の声にも耳
を傾け、法の見直しを行って欲しい。
とはいえ著者の唱える「社会保障財源の聖域化」はいささ
か議論を急ぎ過ぎに感じた。道路特定財源など放漫財政
への怒りは最もだが、社会保障目的の消費税アップによ
って財政黒字化と平行して議論することは、大局を見据
えた政治家ならば当然だろう。