廃墟となった未来の日本で、「げぇむ」という命懸けのイベントに巻き込まれることになった有栖良平、張太、苅部の3人の少年は、紫吹小織という女性と仲間になり、彼女から色々と情報を貰うことで、最初の「げぇむ」を生き残った。これであと3日は、今際の国に滞在することが出来る。
しかし苅部は、今この気の緩んだ瞬間を引き締めることで、今後の生き残りの確率を高めることを提案する。怪我をしている張太と、彼に付き添うためにあえて残る小織を置いて、アリスと苅部は新たな「げぇむ」に挑む。それはスペードの5という「げぇむ」だった。
クライマーの女子高生・宇佐木柚葉と、なにやら今際の国について知っているような苣屋駿太郎が登場する。
「げぇむ」の仕組みも徐々に明らかになってきた。肉体型のスペード、知能型のダイヤ、バランス型のクラブ、そして最悪のハート。今回はサブマシンガンを持った鬼を相手に、マンションの中のただ一室のゴールを探して鬼ごっこをする。
既に何度も「げぇむ」に参加して、今際の国の意図が読めてきている苣屋駿太郎は、他の参加者を見下ろす位置で終盤までは観戦に徹し、体力に勝る宇佐木柚葉は、その技能を生かして立体的な機動をこなす。
特に後者の柚葉がなかなかの味を出していて、異常な環境にありながら日常の感覚を体現できる精神力、それでいて冷静に自分が生き残ることを優先する線引きの明確さ、後は単純に魅力的なルックスと、ヒーローっぽいヒロインに仕上がっている。小織の女性を前面に出した演出とは対照的だ。
1巻よりもかなり面白くなっている気がする。