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元のサイトを見ていて共感したので即入手しましたが、書籍ならではの表現が何も入っていなくてがっかりです。
「本当に大切な情報とノイズの玉石混淆、そしてそれらが最終的に一つにまとまる」のがネット情報の醍醐味で、それをうまく表現したのが「電車男」本、むしろ「電車男のまとめサイト」だったと思います。
しかし、この本では本当に大切な情報であろうとノイズであろうと、すべて元のサイトをまったくそのまま、ただの活字として印字されています。だから、読み手はどこに重点を置いて読んでいいのかまったくわかりません。これではネット情報ならではの良さが台無しです。
もしこの本が電車男の系統から来た本だと主張するならば、書籍化するにあたって編集作業が不可欠だったと思います。
★3つは全て元のサイトに捧げます。
内容の変更は改行位置、誤字・脱字の修正など僅かであり、OKWeb を訪問すれば本書とほぼ同内容のログが無料で読めます。しかしながら、WWW の文書はたいてい数年で消えます。書籍の形で手元においておく方が安心です。人に勧めるにも便利でしょう。ベッドや電車や飛行機の中でも読みやすい。私は納得して買いました。
さて、内容はタイトル通りの相談から始まります。相談者と回答者の凡庸なやり取りが延々続き、無策のまま時間ばかり過ぎてゆく。当日、相談者が浮気現場に踏み込むことで前半の山場を迎えます。第2部は深い悲しみの淵に沈んだ相談者の苦悩の軌跡。続々寄せられる回答群は錯綜・迷走し、物語の先行きは闇中に没します。相談者の決断と結末は実際に読んでお確かめください。
小説なら本筋が終息すればエピローグ(本書には相談から約1年経った現在の状況が簡潔に報告されています)へつなげるところですが、本書は実録カットなし故に、かなり長い補足のやり取りが続きます。何せ「編集」の希薄な本だけに、あちこち無駄が多いことは覚悟して読む必要があります。
また、よくよく考えれば、過去に何度も小説や映画になってきた題材・内容なのであって、大勢の人のやり取りとして過剰なディテールが付与されているに過ぎない……ともいえるでしょう。でも、いいんじゃないでしょうか、そういう本がまたひとつ増えたって。
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