直木賞作家である松井今朝子さんの、2007年1月から6月までのブログを本にしたものです。
タイトル通り、そこには作者の晩ごはんのレシピが載っています。
亀好きの今朝子さんは、ついにガラパゴス島までゾウガメを見に行きます。その様子が、巻末に「ガラパゴス紀行」として纏められています。
同時に、同行した萩尾望都さんの「進化論のガラパゴス」と題した旅行時を漫画にした作品も載っています。
ブログの本論は、流石に歌舞伎関係の出身なだけに、毎週のように舞台を見に行っており、その評が載せられています。その他、数は舞台ほどではないですが、映画、本、TVドラマの評もあります。
ヘレン・ミレンの「エリザベス'T世〜愛と陰謀の王宮」を見て、「私より八つも年上なのに美形のジェレミーやダンシーとまで情熱的なキスをしまくる」と羨ましげに語るところに、作者の可愛らしさを感じてしまいます。
政治の話も多く、特に石原慎太郎や当時の安部内閣への辛らつな批判は、胸がすっとするものがあります。
食事の話の中でも、地球温暖化で季節がおかしく、食材の手に入る時期が狂っていることを嘆いたりしています。
食材の話では、目指す食材が無いと、見つかるまで、あちこち探しまくるなど、非常に子どもっぽいところもあります。
驚いたのは、ダイエットのため毎週乗馬に通っていることです。その中での馬の観察に、動物への愛情がにじみ出ており、読んでいて心楽しくなりました。