今昔物語といえば、「いまはむかし」で始まる主に仏教思想を下地に書かれた説話集の物語です。
本書のシリーズは日本を舞台にした本朝部3冊(上・中・下)と中国・インドを舞台とした天竺・震旦部1冊から成り立っていますが、岩波が出している今昔物語の4割が選ばれている選集です。原書自体失われた部分もありますし、原書の欠如もあって本書の中には途中で物語がとぎれているものや途中で文の欠落部分もありますが、やはり選ばれたものだけあって面白いものです。
上巻では聖徳太子など仏教上で有名な人物を取り上げています。
現代語訳はありませんが、現代日本語にひらがななど直してあるので、古文にさほど自信がない私でも苦もなく読めました。脚注も必要不可欠な部分のみですので煩わしくなく読み進められます。
手軽に読める古典です。