ドラさんの作品はいくつか読ませていただいていますが、今回の作品は、パリのことを「もっと」知りたい、「今まで知らなかった」ことを知りたい人にとっては、物足りない内容かなという印象です。少し気になったのは、この本の中で描写されるパリの人々の生活が、ステレオタイプすぎる(美化されすぎ)、またはちょっと古い感じがしたことです。パリの人はしっかり1時間お昼休みをとり、地方では自宅に昼食を取りに帰り2〜3時間昼休みを取る・・・と書かれたくだりがありますが、今のフランスでは昼休み2〜3時間はさすがに無理、パリだとサンドイッチで簡単に昼食を済ます人も少なくない、といったことを伝える人も多い中、ちょっと綺麗すぎるイメージでは・・・と思ってしまいました。でもフランス初心者、パリ初心者にフランスやパリのアウトラインをつかんでもらうという主旨では、このように言い切ってしまうのもある意味「あり」なのかもしれません。
次回はディープ読者のための作品もお願いします。