健康な、のんびり女。主人公あおばのセルフイメージだ。古きよき東京の言葉の残る、あおばの口調が愛しい。
派手な事件が何一つあるわけではない。けれども、きっと多くの人が過ごしていそうな何事もない日常生活。何事かを成し遂げているとは言いがたい。
だけど、当り前のように勉強し、当り前のように就職し、当り前のように家庭を持つことが難しいのは何でだろう。当り前のように恋愛することすらできていない。
私の人生こんなものなのかな? これでいいのかな?と思ったことがある人、思っている人に勧めたい。ガツガツするのが苦手な人に。
あおばの戸惑いに親近感を持つかもしれないし、あおばを取り巻く人たちの言葉が響くかもしれないから。
温かみがあって、穏やかで、続編が出たら読んでみたいな、と思った。