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今日から日雇い労働者になった
 
 

今日から日雇い労働者になった [単行本]

増田 明利
5つ星のうち 2.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ベストセラー「今日、ホームレスになった」の著者が、体を張って日雇い労働の世界をリポート。 1万円のタネ銭を持ち、日雇い労働&宿なし生活を1ヶ月間、慣行した。 ホームレス、ネットカフェ難民、日雇い労働者……。 彼らはどのような生活を送り、なにを考えているのか? 現代日本の暗部をえぐる骨太ノンフィクション

著者について

昭和36年生まれ。昭和55年都立中野工業高校卒。 ルポライターとして取材活動を続けながら、現在は不動産管理会社に勤務。 平成15年よりホームレス支援者、NPO関係者との交流を持ち、長引く不況の現実や深刻な格差社会の現状を知り、声なき彼らの代弁者たらんと今回の取材を行う。著書に「今日、ホームレスになった」「今日、派遣をクビになった」(彩図社)「不況! 東京路上サバイバル ホームレス、28人の履歴書」(恒友出版)がある。

登録情報

  • 単行本: 192ページ
  • 出版社: 彩図社 (2010/1/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4883927210
  • ISBN-13: 978-4883927210
  • 発売日: 2010/1/23
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
読み物としては興味をそそられ、一気に読んでしまった。
 しかしながら、人を見下すような文章がいたる所にあり悲しくなった。

ルポタージュとして出すのであれば、決め付けた上から目線でなく、中立的な立場で書いてほしかった。

 著者は、日雇いで働く人々に対し、生き方の選択が間違っていたからだとか、努力を放棄したからだとか、終わってるだとか、数々の罵倒をはいていたが、私は、著者への反感からか、「人間、一生懸命生きていてもダメなときもあるのではないか。」と援護したい気持ちになった。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
一ヶ月間の日雇い体験ルポだがこれがもう凄い。社会の暗部をえぐるというキャッチコピーに恥じない出来。
技能も経験も身につかない、未来も希望もない低賃金生活の恐ろしさがこれでもかと書き込まれている。一度そこにはまったらはい上がれない蟻地獄。しかもその落とし穴は、会社から解雇されたら、倒産したら、すぐそばにぽっかりと開いているだれにとっても最も身近な地獄なのだ。
ネットカフェ生活。空き缶拾い。マクドナルド難民。これはもう,ホラーを超えている。

しかしなにより驚かされるのは,著者の無情な筆致である。作業場で見かけた障害者らしき労働者をを執拗に罵倒したあげく「人生終わってる」としめくくり、宗教の勧誘にきた若者をあしざまに恫喝してみせる。
そこに社会的弱者への共感は微塵もなく,弱い者をなぶることへの恥や良心の呵責はいっさいない。
軍事心理学者グロスマンは「戦争における人殺しの心理学」で社会には一定数,他人への良心や共感を一切欠いたサイコパスと呼ばれる生まれついての殺人者がいると書いたが,その文言が頭をよぎった。
社会問題への警鐘を鳴らすでもなく,考察の幅を社会や時代や経済に向け,解決策を模索するわけでもない。
恵まれた安全圏からいたずらに暗部を覗き込み、底辺で必死に生きる人々をネタに自分の金もうけに結びつける悪趣味さ、下劣なハイエナぶりは、弱者への共感によって作品が成り立つ小林多喜二やスタインベックのそれとは真逆の感性であり、新しい。
全編に貫かれる見世物小屋感覚は徹底されたものがあるが,見世物芸人とちがってネタに使われた労働者層にはギャラさえ出ていないのだから,報われない。見世物小屋を必要悪の施設として娼館に喩えるならば、本書でやってることはもはや一方的なレイプである。
しかしこういった書き手の感性は、図らずも現代人の感性を雄弁に代弁している。
少年層がホームレスに火をつけたり叩き殺したりという凶悪事件は後を絶たないが、分別あるべき年長者がこの具合ではそれもむべなるかなである。
倫理や道徳は力を失い,金のある人間は金のない者を人間扱いすることさえない。
日本にはびこるこの冷酷非情な拝金主義こそ、まさに現代社会の真の暗部といえるのだ。
一億総サイコパス。
背筋がうすら寒くなる、歴史的悪書である。
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26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、日雇い労働者の生活を1ヶ月の期間限定で体験するルポルタージュである。
(正確には、「日雇い派遣」の体験記。)
同じスタイルの作品に、(海外ものであるが)バーバラ・エーレンライクの「ニッケル・アンド・ダイムド」がある。
両者を比較すると、「ニッケル・アンド・ダイムド」の方が圧倒的に素晴らしい。
理由は色々とあるのだが、一番大きな理由は取材対象に対する共感度、かも知れない。

このような体験ルポの場合、取材対象への共感度が読後感を左右すると思うが、
ここでは対象への侮蔑と嫌悪感がその中心を占めているため、最後まで読み通すのが非常につらい。
この著者はこれまで日雇い労働者への取材を作品にしており、彼らへの共感度は
高いと思うのだが、少なくとも本作ではそのような印象を受けなかった。

「今日、ホームレスになった」がよくまとまったルポルタージュだっただけに、非常に残念。
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