「今日、有効な戦術が 明日、通じるとは限らない」
なんでこんなタイトルが採用されてしまったのだろう。
強引な推測をすると、「戦術」の部分はなんにでも置き換えられて、
Jリーグの春秋制やバックパス禁止、ナビスコの年齢制限など、
犬飼会長が実行しようとしている施策が未来を見据えたプロジェクトの
一つなのだ、というメッセージが込められているのではないか。
なんにせよ、彼が日本サッカー界に変革をもたらそうとしていることは分かる。
そして、本書には彼の思いが込められている。
純粋にサッカーが好きだし、日本サッカーの酸いも甘いも知っている人なんだなと感じた。
ただし、戦術論は語られないし、至極まっとうなことに終始しているので、
日本サッカー協会会長の著書だ!なんて肩ひじは張らずに読むがよし。
会長の評価というのは非常に下しづらく、更に前任者のイメージがいまも色濃く、
"キャプテン"という愚かな肩書とともに残っているのだから、相当きつい。
長く険しい道のりが続くと思うが、どうか著書にあるような
"2020年や2030年に活きる環境"づくりをしていって欲しい。