aikoの11th MAXI-SINGLEは、彼女らしい繊細なミディアム・バラード。
では、一体何が繊細なのか?
もちろん、ストリングスを充分に取り入れた切ないサウンドもそうだが、何よりもこの歌詞の世界。
女の子が感じる本音と不安が入り混じった、まさに“繊細な想い”を、一点の曇りもない言葉達で紡ぎだしている歌詞に、ぐっとこない女子なんていないんじゃないだろうか。
曲自体は売れ線からは外れている気もするが、そんな楽曲も迷いなく堂々とシングルとしてリリースする彼女のセンスが私は好きです。
ちなみにこの曲は、シングルでは初めて吉俣良氏が編曲を担当しています。
『ロージー』のようにストレートなラブ・ソングもあれば、こんなふうに女子独特の側面から恋愛を捉えたラブ・ソングもある。
どちらも“究極”には変わりないし、やっぱり彼女の才能には脱帽してしまいます。
カップリングの『愛の世界』と『あなたの唄』は、言うまでもなく安心して聴ける仕上がりの良質ポップス。
特に『あなたの唄』なんて、「こっちがシングルじゃないの?」と思ってしまうほど完成度の高い作品。
カップリングにも手を抜かない、音楽職人aikoならではの一枚です。