毎晩、きちんと眠れていますか?
朝、気持ちよく起きられますか?
いま、日本人の5人に1人が不眠に悩んでいるといわれます。
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝の目覚めがつらい……
不眠のタイプは人それぞれ。
仕事や勉強、夜型の生活、不安やストレス、寝室環境の問題……
その原因もさまざまです。
不眠のタイプと原因がわかれば、その解決法も見えてきます。
ちょっとした工夫や気の持ちようで改善されることも。
睡眠薬だって、正しく服用すれば怖いことはなにもありません。
大切なのは「睡眠時間」ではなく、睡眠の「質」。
本書を読めば、あなたにぴったりの快眠法が、きっと見つかります。
◇◇◇ はじめにより ◇◇◇
私たちは、人生のおよそ4分の1から3分の1を眠って過ごします。
80年あまりの人生を考えると、そのうち20年以上は眠っていることになるわけです。
睡眠は、心身を休め、今日の疲労から回復して明日に備える重要な時間です。
さらに、就床前のゆったりとした時間とそれにつながる睡眠は、
私たちに心の安らぎをもたらします。
このため、この20年をいかに快適に過ごすかは、
人生をいかに楽しく過ごすかに大きく関わってきます。
快適な睡眠が得られないと、生活の質が低下し、
人生が苦しくつらいものになってしまいます。
睡眠を研究する学問を睡眠学といいます。
この学問が始まったのは、50年あまり前からですが、この20年に飛躍的に発展しました。
特に睡眠の起こるしくみや睡眠を起こす脳内物質などが明らかになったことは、
脳科学全体にとっても大きなブレークスルーでした。
こうした研究成果から、よく眠れないといっても、
その原因はさまざまであることがわかってきました。
寝室環境の悪さ、間違った生活習慣、心配事やストレスなど精神的問題、
眠っている間に息が詰まるなどの身体の変調、体内時計のリズムのずれなど、
人によって、年齢によって、眠れない原因は色々な可能性が考えられるわけです。
――― 中略 ―――
本書は、快適に眠るためのヒントと戦略を、
最新の睡眠学研究をもとに、わかりやすくまとめました。
読んでいただき、年齢や生活パターンからみた自分の睡眠の個性について気づいてもらい、
どのような対処法があるのかまず知っていただけたらと思います。
そして、自分で無理なく行なえる簡単な対処法から実行してみてください。
最後に、本当に困ったときには、ためらわずに医師にかかってください。
相談する人がいるだけでも安心でき、気持ちの面で前向きになることができると思います。
医師に相談をする場合にも、この本は、
皆さんの状況を整理してうまく伝えるのに役立つでしょう。