私は、数年前にうつから脱け出した一人ですが、当時の自分を振り返りながら
本書を読みました。
うつになると「自分に何が起きているのか」を正しく把握することが
出来なくなります。本書前半では「うつ状態とは、どういったことが
きっかけで起こり、何が回復を停滞させてしまうのか」を分りやすく
解説しています。
「うつ脱出は、回復期〜リハビリ期の過ごし方にかかっている」と
著者の下園先生は訴えていらっしゃいます。
この本で勧めている「リハビリ経緯表」の作成は、自身のうつを振り返り、
現在位置(=等身大の自分)を知るためにとても役立つと思います。
作成の気力が出ない人は、サンプルとなっている事例と解説を読むだけでも
何かしらヒントが得られるはずです。
うつを治す魔法はありませんが、回復のためにやってみる価値がある方法が
この本には紹介されています。
当事者のみならず、ご家族や支援者にも読んでいただきたい一冊です。