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とにかくやさしくて暖かな物語です。なによりも主人公の少年がやさしい。少年を取り巻く人々がやさしい。そうして、物語そのものがやさしい……。
ミステリーなので、あまり詳しく書くことが出来ないのですが「家族っていいもんだなぁ」なんて、ついつい思ってしまいます。普段だったら、照れくさくてどうしようもない言葉なんですが、この物語を読み終えると、心がちょっぴり素直になって、そうして自然とそう思えるのです。
ドロドロとしたミステリーに食傷気味の方、宮部ワールドの優しさに触れたい方、お薦めの一冊ですよ。
物語は、サッカーの試合を模して前後半、それでも決着が着かないので延長・PK戦にもつれるといった構成にしてあります。
もちろんこれには、理由があるのですが・・・
主人公の緒方と知能指数高そうな島崎とのかけあいも、ホームズとワトソンとまではいかないけど物語を楽しくさせてくれます。
果たして、試合では勝利することができるかどうか。
物語りもそれほど複雑でなくページ数も少ないのですんなり読める本だと思います。
この作品は、同著者の「夢にも思わない」にもつながる作品なので、そちらもどうぞ。
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