- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
生前、らもさんはエッセイで書いている。
作品の小島容は、17歳の綾瀬少年に対し「どこか遠慮するような」感情をもつ。
この主人公、らもさん自身によく似ています。
観察力があり、インテリで客観にたけた主人公、小島容。
酒を「この世からどこか別の所へ運ばれていくためのツール、薬理」
と考え、飲酒による「酔い」の包容力に身をまかせ、そのがんじがらめの客観から逃避する。
創造的な仕事にある「退屈な時間」をシラフで過ごすのを怖がる。
入院。排尿量へに対して芽生える妙なライバル意識。
病院のメンバーたちの多くは、現実社会では「あまり関わりたくない」タイプが多い。
おしゃべり好きな三婆、憎たらしくもインテリな赤河医師、狡すからい福来、風呂場であうヤクザ。
小島の豊富な知識、シラフのさえた観察力が彼らの人間性を捉え、
病院という隔離された空間をどこかユーモラスに描きます。
そして、どどめ色に変色していた主人公は徐々に失われていた機能(食欲、性欲、運動欲)を回復し、
話は展開していく。
作中の幻覚症状、アルコール中毒で命を落とした歴代の有名人たちのエピソードは貴重。
お酒好きなら、小島容の客観的視点に助けられて、嫌味なく「現実に起こりうること」を知ることができるでしょう。
らもさんが、94歳の西岡老のようになるまで長生きしなかったのが残念。
実際に老齢になった時の、軽妙な語り口を読んでみたかった。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|