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今に生きる親鸞 (講談社プラスアルファ新書)
 
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今に生きる親鸞 (講談社プラスアルファ新書) [新書]

吉本 隆明
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

永遠の巨人の哲学と思想が現代の知の巨人を魅了した!!
仏教界の戒律を破り肉食も妻帯もした親鸞。貴族や武士のものであった仏教を、念仏を称(とな)えるだけで往生できるとし、民衆の心を掴んだ巨大な宗教家の、現代を癒す力!!

ぼくの家の家宗は浄土真宗西本願寺派ということで、子供のときから、法事があると坊さんがきて、親鸞の「正信偈(しょうしんげ)」というお経をあげていました。蓮如には「御文章」というものがありますが、その中の一節にある「白骨の御文章」を一緒に聞かされました。「朝(あした)には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」というようなものです。祖父母や両親の何回忌というときには、坊さんはいつも決まってこの2つをやっていたものです。そのせいかぼくは、親鸞は好きな宗教家で、戦争中からずっと読んでいました。親鸞について書いたのは、戦争が終わって学生時代に書いたのが一番最初です。その後、親鸞についていくつか書いたり、しゃべったりしてきました。今でも親鸞にはとても興味を持っています。――(本書より)

内容(「BOOK」データベースより)

仏教界の戒律を破り肉食も妻帯もした親鸞。貴族や武士のものであった仏教を、念仏を称えるだけで往生できるとし、民衆の心を掴んだ巨大な宗教家の、現代を癒す力。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/9/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062720892
  • ISBN-13: 978-4062720892
  • 発売日: 2001/9/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
 最近、私が枕元に置いている一冊だ。何かに迷い、悩んだ時にめくってみる。するとひきつけられる言葉に出会う。
 なぜ人間はなにかにすがって自分の罪を消滅させようと考えたり、死後の安養の世界を夢見たりしてはいけないのでしょう。そうすると弥陀の本願の規模を小さくしてしまうからだと、親鸞は答えています。これを普遍化した言い方にすると、「人間の世界は小さな作善を選びとろうとした瞬間に、世界苦が見えなくなるようにできている」と言っていることになります。
 新書という形式から一見分かりやすく書かれているが、深い言葉に出会う。他の読者の批評を読むと、著者の親鸞思想の解釈は、仏教界ではかなり批判的なようだ。
 どうも善悪、倫理というものは、心の中に内臓しているときだけ区別できるもののように思われます。それが外部に行為や言葉として現れる場合は誤差をうみださずにはおかないようなのです。外部に行為や言葉として現れることは、善悪、倫理を共同の場にさらすことです。心の中にあるときは、善悪、倫理は個人の内にとどまっています。これを共同の場にさらすときには、必然的に誤差を生み出します。しかし、これは誤差ではなく、本質的には善と悪との転倒を生みだすのではないでしょうか。
 私が吉本思想に惹かれるのは、この親鸞の非知という姿勢を自己のものにしようとしているからだとおもう。知識を富や社会的地位と交換するのがあたりまえの社会で、非知をめざすというのはすごい発想だ。哲学を学ぶのは、そんなものはたいした事はないんだということを知るためだという。では文学を学ぶのは?人間の精神の広がりの極限を見きわめるためだと、現在の私にはおもえる。
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By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
  
 かれは同時代に、ほとんどじっさいに接した人々のあいだにしか知られなかったし、知られないように振舞った非僧非俗の風態をとった念仏者だった。だがかれが人格的な雰囲気と口調によって伝えたものは、比類のないほど巨大な独自な思想であった―吉本隆明『最後の親鸞』(ちくま学芸文庫)

 来年(2012年)、浄土真宗系では親鸞上(聖)人の「750回大遠忌」を迎える。その親鸞上人をめぐっては、たとえば、作家の五木寛之さんが新聞紙上で親鸞上人に係る大河小説を連載中で、同じ作家の故・立松和平さんや哲学者の梅原猛さんと対談したりなどしているが、吉本隆明さんの「親鸞」とは如何なるものであろうか…。吉本隆明さんといえば、作家の“よしもと(吉本)ばなな”のお父さん、と思い至る人(特に若い人)は相当な“通”かもしれない。しかしながら、私が学生の頃、《吉本隆明》という名は、高橋和巳などと並んで独特の響きと重みを持っていた。

 だが、私にとって《吉本隆明》という名は、社会へ出ると同時に、記憶の片隅に追いやってしまった。その吉本さんの家が先ず、我が家と同様、浄土真宗本願寺派(お西)であること、次に、戦後の思想界に小さくないインパクトを与えた在野の“知の巨人”が語る「親鸞」論とは如何なるものか、興味を抱かざるを得なかった。そして、本書等を玩読しての感想は、「さすが吉本隆明!」というものであった。端的に言って、吉本さんの「親鸞」観は、以下の言葉に凝縮されている気がする―「この人(親鸞)は、宗教家というより、思想家と言ったほうがいいのではないか」(p.98)

 如何にも吉本さんらしい“読み込み”の結果だ。「親鸞」という名は、当書によれば『浄土論』を著した浄土門の創始者=インドの世「親」(天親)と、『浄土論註』を書いた中国の曇「鸞」から取ったものらしい。だから、親鸞上人は「自分が浄土宗の最後の人だという自覚」(p.48)があったと、吉本さんは推断する。ただ、こういった解説に終わらないのが吉本さんで、「往相(オウソウ)」「還相(ゲンソウ)」などの思想的な解釈に吉本さんの真骨頂がある。このあたりの展開が少し判りにくく、これまた“吉本的”ではあるのだけれど、そうした点に「思想家・親鸞」を見たのはさすがだ。
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By てつ
形式:新書
 この本から多くのことを学んだ。その中でも〈正定聚〉という考え方と、『最後の親鸞』にもあった「『知』よりも『愚』のほうが、弥陀の本願に近づきやすい」・「知識を殺さなければ嘘なのだ」という考えには目から鱗が落ちた。特に後者は、賢治の「デクノボー」を想起させた。

 吉本氏の書籍は難解のものが多い。難解な書籍理解の為に、このような話体・講演の本を同時に読むとそのアウトラインが判る。親鸞に興味のある人は本物の入門書として本書を薦めます。
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