田原総一郎が「サンデープロジェクト」でコーナーを持ってから終了を迎えるまでの間の政治史を、出演者とのやり取り・裏での折衝などで振り返った本。
田原さんの考え方に完全に同意する人は少ないと思うし、議題によって賛成の時も反対の時もある人がほとんどだと思う。ただ、「サンプロ」や「朝生」を見るのが好きだった人、政治に興味がある人にはとても面白い読み物だと思う。凡庸な自分が有名ジャーナリストである著者を評するのも失礼な話だが、文章を書くのが非常にうまい。リズム感のある、流れるような文体からは当時の雰囲気が良く伝わってくる。個人的には「竹下褒め殺し騒動」は知らなかったので、思わず笑ってしまった。
何故「サンプロ」が終わってしまったのか、事の顛末は実は良く分からないのではあるが、テレビ局が昔のようにあの手の政治番組をやるだけの覚悟がなくなってしまったのかもしれないと思った。後継番組は何回か見てやめた。田原さんには「朝生」は是非続けてほしいし、他の番組でコンスタントに政治討論をやってほしいと願うのは少なくないだろう。