面白い知識を収集する集団、エンサイクロネットによる雑学書。日常のちょっとした疑問について、何故そうなのかという答えを収載している。疑問の数は650におよび、約400ページにぎっしり詰まっている。ひとつの情報は1〜3分程度で読めるが、休憩中や電車などで少しずつ読むのが適切で、数日かけて読破する分量。広い読者層を対象とし、誰でも理解可能。
雑学とは、バラエティーに富んだ幅広い知識を指し、一見仕事に関係なさそうでも、読んでみると非常に面白いものが多い。広範囲で物事の根拠や理由を知ることは、心を豊かにし、頭を使うことにもつながるので、本書の著者陣の姿勢はすばらしいと思う。
難点は、よく読んでみると疑問に答えていなかったり、信憑性のきわめて低い情報も掲載されている点。たとえば『いい大人がM資金詐欺にひっかかるのはなぜか』という項目では、その理由には全く答えていない。あるいは、『市立大学の受験料はなぜ高額か』という問いには、一面的な理由のみ記載され、大学側を糾弾するような性悪説的な解釈となっているが、高額にすることで『本気でその大学に入学する意思のある者を選別できる(模擬試験同様にひやかしで受験する者を除外できる)』などのメリットもあるはず。また、多くの説がある中で『一説によると』として信憑性の低い説を取り上げている場合もみられる。
多くは正しく、かつ面白いものが多いので、多くの説が存在して信憑性の低い情報、根拠のはっきりしない情報は除外しても良さそう。上記問題点を加味して星4つの評価。