アウトレイジについて語った長い文章が入っていたので買ったのだが、読み出したら止まりません。北野武の語りってなんでこんなに面白いのか。これまでの映画の自己評価や裏話などを、驚くほど構えずに語っている。「HANA-BI」は「ソナチネ」ほど大事に思っている作品ではないので、ヴェネチアの賞もじつはそんなに達成感がないとか、「座頭市」ではよくあるエンターテインメントを壊そうと思っていろいろやったのに、結果的には自分のスタイルを壊してむしろ普通のものになってしまったとか。
ヴェネチアでは「監督・ばんざい!賞」などができてしまって、キアロスタミに授賞するなんてことになって申し訳なかった(笑)、などとネタのように書いているが、あらゆる分野の賞レースなどで頂点を極めながら、よくもここまで客観的に抑えた自己評価ができるなあと思える。というか、実際、それだけの監督なんですよ!と言いたい。
他には最近のテレビのつまらなさについてや漫才についてなど語っていますが、どれも本当に面白いです。おすすめ。