せっかく本にしたのに、単なる集約版で加筆がないのはどうしたことか。
小説であれば、取材の多くをそぎ落としても、その筆力は問われるが行間を読む楽しみで、読者の満足度は上がろう。
しかしレポート等の連載の多くは、行間ではなく知る知らないの問題となるので、再録する際にそぎ落とした部分を加筆した上で出版している。
写真のような描写を楽しむ本書もその類に入ろう。
だが、何故か本書の内容は、全くのオリジナル版だ。
機内誌の少ない紙幅で、希少動物だけでなく、その造作やカフェテリア、恐竜の像など、動物園の最も特色ある部分をピンポイントで紹介する連載に、楽しんだ読者も多かろうし、国内だけでなく海外旅行でも、思わずそこに載っていた動物園を訪ねた読者もいよう。
私もそんな一人であり、読み損ねた回も含めて本を楽しみにしていただけに、しつこいようだがそぎ落とした部分についての加筆がなかったのが残念でならず、☆1ケ減点した。