古代の伝説セイレーンから、キリスト教による邪悪な「誘惑の象徴」化、海牛起源伝説、アンデルセンによるロマンの象徴化・・・と、時代によって人魚のイメージが色々変わってきているのが面白い!
ジュゴンやマナティが人魚のモデルとされたのも、科学者が人魚の存在を否定する為に作られた伝説で、今の所、海牛類が海面上で授乳する行動は観察されていない、というのも面白かった。
そして!人魚というのは、性に厳しい時代、ヌードを描く為の絶好の口実だったというのが、掲載されている図版から良く分かる。気持ち悪い妖怪図版(?)に混じって数点、なんとも艶めかしくもエロティックな人魚像が・・・。
ジュゴンやアザラシ(こっちは海獣か?)の見間違えなんて、簡単な結論じゃない!
人魚とは、豊かな乳房をあらわにしつつ、下半身は冷たい魚の尾、という「誘惑」しながら「拒絶」する、男の一番萌える「女性像」だったのだ!