このシリーズは、高橋留美子さんが、かなり前から
不定期で描かれているシリーズです。
昔から伝わる人魚に関する伝説をテーマとしています
(人魚伝説は、柳田国男の著作などにもみることができます)。
日本の人魚伝説は、外国のロマンティックなものとは異なり、
おどろおどろしいものが多いようです。
当然、この人魚シリーズも、ホラーに近い内容になっています。
人間は、いつか必ず死にます。
ですから、日本、外国を問わず「永遠に若く、幸せに暮らす」という憧れが、
人間には必然的にあります。
しかし、「もし人間が死ねなかったら、どういうことになるか?」
また、「若いまま、永遠に生き続けることが、本当に幸せなのか?」
というテーマが、この作品には描かれています。
一話一話がまるで、小説のようです。
高橋留美子さんは、いわゆる「少年漫画家」です。
その画は、力強い線で描かれた堂々たる画です。
無駄な描き込みはなく、シンプルでかつ表現力が豊かです。
こういう画を描く漫画家は今では少なくなっていると思います。
テーマが重いので、笑いを求められる作品ではありませんが、
こういう漫画は貴重な存在だと思います。