最後のページを読み終えて、ヒロインの人魚がロリキャラ要員で終わらなかった事に安堵(笑)。主人公の男の子とともに、ちゃんと成長しています。途中から、あれ、この子、こんなにしっかりしていたっけ、と目を見張る事もしばしでした。ラストに描かれた後日談は鮮やか、の一言。
女の子の足枷の正体は、それで11話も繋いだんかい、と突っ込みを入れずには済まない代物でしたが、ヒロインが後戻りできない決心をした後主人公にも不意にそれを促すという話のまとめ方には唸りました、というか主人公ならずともヒロインに先を越されたような気になりました。
でも、テーマは人魚と人間との過酷な恋愛模様ではなかったのね。それをいってはお終めえよ、というかそれを前面に出してたら恐らく一般誌の企画としては通らないんじゃ・・・あっ、「コミックハイ!」だから通ったのか(爆)。という軽口はさておき、そのような描写が出来るだけの力量を持ってそうながらそれを抑えめにし、あくまで二人の心の揺れ動きと固まってゆく意志に焦点を置いた描写は読み手の心にすんなりと沁み入ります。
しかし、どうして姉キャラがとっぽい、というか水商売風の衣装と雰囲気のオン・パレードなんだろう?ヒロインの姉に対する「ローレライ」呼ばわりなど、そういやあれも人魚、というか妖精伝説だったなあ、と思わず爆笑してしまいましたよ。
悲恋ものになりそうな設定を文字通りの「ラブ・コメ」に構築しなおした作者の感性と力量とが結晶された作品をこれからも読んでゆきたいです。