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5つ星のうち 5.0
《氷川透》シリーズの第四作,
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レビュー対象商品: 人魚とミノタウロス (講談社ノベルス) (新書)
推理小説家志望の氷川透は、かつて多大な影響を受けた高校の同級生・生田瞬と偶然、再会した。 その翌日、生田に誘われ、彼が精神科医として勤務する病院を訪ねた氷川は、 病院内の面接室で、身元もわからないほど焼け爛れた死体が発見される事件 に遭遇する。しかも、その死体は、生田である可能性がきわめて高いらしい。 自分にとって特別な存在であった親友の死に動揺 を隠せない氷川。さらに第二の焼死事件が発生し……。 焼死体が、身元もわからないほど焼け爛れた《顔のない死体》であったことから、 氷川の親友が被害者を装った殺人犯かもしれない(バールストン先攻法)という まったく逆の可能性も十分あり得る本作の事件。 果たして親友は被害者なのか、殺人犯なのか。 氷川は苦悩しながらも推理を積み重ね、見事、事件を解決します。 そういった意味で本作は、“氷川透自身の事件”といえるでしょう。 また、持ち去られた薬用アルコールの容器の行方と現場 に出入りした「サングラスの男」の行動をもとに構築される 犯人特定のロジックは、シリーズ中、ナンバー1の完成度。 もちろん、重箱の隅をつつくようなツッコミは可能でしょうが、 ロジックを主体としたミステリとしては、稀に見る傑作です。
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