今までの人類史の定説(農耕を始めたから定住生活が始まった)を覆す一冊。
氷河期が終わり、狩猟生活が維持できなくなったため、定置量具による漁と食料貯蔵をはじめ、定住生活をするようになった。
つまりは、農耕を始めたから定住生活をするのではなく、定住生活をせざるを得なくなった後に農耕が始まったという話。
学術文庫だけあって内容は難しいですが、人類の祖先が遊動生活から定住生活に生活環境を激変し、価値観を大きく再編成した歴史に思いをはせることができます。
人類史の歴史の中でいうと、我々が定住生活を始めたのはたった1万年前。
現代人が抱えるストレスの多くは、この定住生活に適応できていないところから来ているのかなとも思いました。