ちょっと前に流行り、未だにくすぶっている「ムーンホークス説(人類が月に行ったのはでっちあげだったという説)」のトンデモさを科学的に検証するとともに、自分で調べ、自分で考えることの大切さを説いた、「と学会」のレポート。ムーンホークス説のトンデモさを分かりやすく解説するだけでなく、まともな宇宙開発史や基礎知識もまとめられており、大変ためになる本。
1章を「人類の月面着陸は無かったろう論(副島隆彦 著)」の検証に当てている。この「たろ論」はいわゆる一般的に愛嬌のある愛すべきトンデモと違って、ただの誹謗中傷のたぐいであり、「トンデモ大賞」を与えるのは良いが、本来「と学会」がそれほど熱心に取り上げる価値のある本ではない。いわば「悪いトンデモ」と言って良いだろう。「と学会」が取り上げてこのように本にしたのは、「と学会」が副島氏に名指しで中傷(挑戦?)されたことと、ムーンホークス説がマスコミなどで肯定的に取り上げられ、あまりにもたくさんの人が信じてしまったことによるのだろう。もちろん、「たろ論」のみならず、ムーンホークス説のトンデモさが徹底的に示されている。ぜひ多くの人に読んで欲しい。
「まえがき」や「あとがき」にも書かれているが、いつもの「と学会」の本よりも、自分で調べること、考えることの大切さを読者に訴えるものになっている。トンデモを簡単に信じる人が増えてしまっていることに対する、「と学会」からの警鐘であろう。
自分のやりたいことや夢(たとえばロケットを月に送りたいとか!)をかなえたいのなら、正しい知識と考えが必要であり、それを努力して手に入れれば夢をかなえることが出来る。それが出来ない人間は悪いトンデモになって他人の夢を否定することしか出来ない。それを教えてくれる。
文句なしにオススメ。