内容紹介
前著『轟きは夢をのせて──喜・怒・哀・楽の宇宙日記』から3年半。本書は,2005年以降に書き綴られた日本惑星協会のメールマガジンに書き下ろしを加えたものである。 この間,宇宙の分野では,「はやぶさ」の手に汗握る奮闘,国際宇宙ステーションの建設の進展,地球観測衛星「だいち」の活躍,天文衛星「すざく」「あかり」「ひので」の連舞など,注目すべき出来事が次々に起きた。
だが日本国内でも世界でも,相も変わらず悲惨な事件が相次ぎ,さまざまな不幸の種は絶えることなく再生産されている。生き物の生きていく環境を破壊しながら,「いのちの尊厳」という共有概念を失いつつあることだけは確かなこととして感じられる。
地球上の生き物たちに明るい未来を残すための取り組みを急がねばならない。そのためには私たち自身を「宇宙の視座」から見つめる時代を呼び込むことが必須の条件となるのではないか。子どもたちの瞳を輝かせ,夢と希望を未来へ託すために,いま我々がなすべきことは何か。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
的川 泰宣
1942年、広島県呉市生まれ。1965年、東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒業(第一期生)。1970年、東大大学院工学研究科航空学専攻博士課程修了、工学博士。東京大学宇宙航空研究所、宇宙科学研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)教育・広報統括執行役、同宇宙科学研究本部対外協力室長を経て、現職。この間、ミューロケットの改良、数々の科学衛星の誕生に活躍し、1980年代には、ハレー彗星探査計画に中心的なメンバーとして尽力。2005年には、JAXA宇宙教育センターを先導して設立。2008年、NPO「子ども・宇宙・未来の会」(KU‐MA、クーマ)を設立、会長となる。日本の宇宙活動の「語り部」であり、「宇宙教育の父」とも呼ばれる。現職:JAXA技術参与、子ども・宇宙・未来の会会長、日本宇宙少年団副本部長、東海大学教授、日本学術会議連携会員、IAF(国際宇宙航行連盟)副会長、国際宇宙教育会議日本代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)