ビッグバンによる宇宙創成から、太陽系の成立、地球の誕生、生命がうまれ、我々人類が成立し、こうして自分自身や宇宙の起源について思いをめぐらすに至るまでには、どんな偶然が必要であったか、12にまとめている本。スケールは大きいが、丁寧にわかりやすく整理している。
ここまで読んでどんな結論が導かれるだろうか。我々人類はそれこそ神に祝福された至高の存在なのだろうか。そうではなく、本書はわれわれが、「偶然」によって生まれた、特別な存在ではないことを教えてくれる。
我々は謙虚でなければならない。「環境を守ろう」などという言い方はいやらしい。「われわれにとって都合のいい今の環境を守ろう」が正しいのだ。今まで「偶然」によって我々は存在できたが、これからはわからない。我々の存在を「必然」たらしめることができるかどうか、我々の知恵が問われているのだ。