我々一般のアポロ計画の記憶は、初めて月に降り立った11号とアームストロング船長でとぎれていないだろうか?よくて映画を見て13号の事故までというところだろう。11号以降最後の17号まで均等にページが割かれ、同じように丁寧に扱われているのが非常に好感が持てる。 アポロ計画の一つのピークは、確かに月に初めて着陸した11号だが、学術的に重要な発見は後ろのミッションになればなるほど多いと言ってもよい(滞在時間、行動範囲も広い)。月到達を一つの通過点とした、月を知るためのTotalMissionとしてのアポロ計画を知ることが出来る本であると思う。一つ注文があるとすれば、もう少し写真が多いと良いかと思う。最後に大好きな部分。11号の二人が船外活動後、着陸船に戻り船内で活動服を脱ぐ。すると、服に付着していた月の砂が空気に触れて不思議な匂いを発したそうだ。テレビ画面の中の遠い話である月着陸が、何となく身近に感じた挿話だった。