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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
触れたくない部分に突き刺さる,
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レビュー対象商品: 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) (文庫)
最も太宰治らしい作品だろうと思います。それだけに、代表作と知りながら、なかなか手に取る事が出来なかった作品です。 ひ弱で、純粋な主人公“葉蔵”。 “NO”と言えず、人に誘われるままに行動してしまう男。 自分を「特殊」な人間と考え、「普通」に社会に対応できないと思い込んでいる男。 その癖、美男子で女性にもるので、女性に凭れかかった自堕落な生活をしてしまう。 一見、「駄目男」の典型のようですが、誰しもが、この主人公の何某かを持っています。 だからこそ、現代においても太宰の人気は衰えることを知らないのでしょう。 逆に言えば、太宰はここで「純粋」過ぎる人間は、社会からはみ出した「人間失格」(=狂人)なのかと、問いかけているように思います。 純粋に人を信じ愛する人間は、上手く社会に対応出来ず、“葉蔵”の様に精神病院に入らなければいけないのか? 作品としては素晴らしいと思いますが、読むのが辛いのです。 それは、自分の胸に深く突き刺さってくるものがあるからです。 そして、それは今まで触れたくなかった部分を的確に突いているからです。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
きらいじゃない。,
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レビュー対象商品: 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) (文庫)
が、あまり大声で「だいすき」というには憚られる、そんな作品。中学生のとき、国語の教師が「太宰治はどうしようもない男だ」と 彼が何度も女性と供に無理心中を遂げながら 毎回自分だけが生き延びたというエピソードを語って以来 太宰治はまさに人間失格なのだというイメージがつきまとい、 どうも読む気になれなかったのだが職場の人に薦められたので読んでみた。 たしかに彼も、この葉蔵もどうしようもない。 でも、彼らを人間失格だというのなら私たちだって失格だよ、と 多くの人たちがこの作品に共感してしまう部分があることを 生きている太宰に伝えてあげたかった。 誰にでもそういう闇があることに安心しながらも、怖くて、哀しかった。 もう少し歳を重ねたらもう1度読んでみようと思う。
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
密かな仲間たち,
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レビュー対象商品: 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) (文庫)
「人間失格」は私が太宰にはまるきっかけとなった本でした。「葉蔵って、わたし?!」と思わされ、どうしてこの人は、私のような人間のことをこんなによく知っているのだろう、と思わされてしまいました。 これが太宰マジックで、太宰は天才的に人の心に入り込む語り口を持っているということでしょう。 中学生の私は、何に共感したのか。 今、思えば、人間って怖い。ということだったのでしょう。 本心を見透かされないように道化てみる。 それは、他人が恐ろしいからだと思います。 一番共感したのは、人が怒るときの様子を牛のしっぽに例えたところです。 怒ったとき、その人の隠された面が生々しく出るものです。 傷つきやすい心。 今では私もずぶとくなり、溺れもせず、なんとか人生を泳いでいます。
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