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でも本当にそうなのだろうか?そんな疑問に、本著は政治的側面からひとつの答えを出す指針を示してくれる。「アカウンタビリティー(説明責任)を求める市民精神の欠如がもたらす弊害の数々」簡単に言ってしまうとそういうことになる。日本人である私たちの目を覆っている自明の理からは、まったく自由である立場からの分析と、批判と、具体的な行動指針―――日本を愛するがこそのヨーロッパの友人からのその苦言は、「日本文化」という私の逃げ口上を見事に封じ、新しい出口まで指し示してくれた。
正しい出口かどうかの判断は別にして、少なくともその後の日本を考えるのにも有効な視点に思える。
「日本文化」「美徳」といった思い込みの仮面がはがれた次に来るものは何か。私たちは無力感に陥って眠り続けるのか。強固に自己を保持するのか。変化を求めるのか。私たちはいったい何を望んでいるのか。私はいったい何を望んでいるのか・・・。
10年後の今でも十分に読み応えがあるという点が、実にアイロニカルではある。
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