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人間らしさとはなにか?―人間のユニークさを明かす科学の最前線
 
 

人間らしさとはなにか?―人間のユニークさを明かす科学の最前線 [単行本]

マイケル・S. ガザニガ , Michael S. Gazzaniga , 柴田 裕之
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,780 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

脳神経科学のスーパースターが放つ
<人間探究のサイエンス>の最前線!

「人間とはなにか」について理解するための最高の科学書だ。
----スティーブン・ピンカー

しびれるような洞察にあふれ、魅了される。
----V.S. ラマチャンドラン

◎著者:マイケル・S・ガザニガ
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授、認知神経科学学会会長、アメリカ芸術科学アカデミー会員、ナショナル・アカデミーズ医学研究所メンバー、大統領生命倫理評議会メンバー。
著書に『脳のなかの倫理----脳倫理学序説』(紀伊國屋書店)、『社会的脳』(青土社)ほか。

::目次::

はじめに:人間はなぜ特別なのか?

■ Part 1 人間らしさを探究する
●1章 人 間 の 脳 は ユ ニ ー ク か ?
科学で知られている最も複雑な存在・・脳の大きさを決める調節遺伝子
・・特化した脳の構造・・ほか

●2章 デ ー ト の 相 手 に チ ン パ ン ジ ー ?
チンパンジーとデートできる?・・よく似たDNAでも大きな違い
・・人間ならではの肉体の変化とは?・・異なる種で思考はどのように異なるか?
・・コミュニケーション・言語・ミラーニューロン・・ほか

■Part 2 ともに生き抜くために
●3章 脳 と 社会 と 嘘
二度と行かないレストランでなぜチップを置くのか? ・・社会脳仮説
・・社会集団の大きさと脳の大きさ・・一五○人という集団サイズ
・・だましの駆け引き・・社会的遊びと脳のサイズの関係は?・・ほか

●4章 内 な る 道 徳 の 羅 針 盤(モラルコンパス)
人はなぜ基本的に善良なのか?・・生得の倫理プログラム
・・ネガティブな情動に影響されるわけ・・道徳的判断の神経生物学
・・狩猟採集に対応した「脳のモジュール」・・五つの道徳モジュール
・・知能と抑制の関係・・道徳と宗教・・動物に道徳観念はあるか?・・ほか

●5章 他 人 の 情 動 を 感 じ る
理論説とシミュレーション説・・不随意の身体的な模倣----物真似マシン
・・情動の伝染・・自分の身体に敏感なら、他者への共感も強まる?
・・動物は共感するか?・・我思う、ゆえに我再評価しうる
・・想像力と予測・・「私」と「あなた」を区別する仕組み・・ほか

■Part 3 人間であることの栄光
●6章 芸 術 の 本 能
芸術は人間ならではのものか?・・禁断のトピック
・・美の生物学的な根拠:美の好みを、ほかの動物と共有しているか?
・・チンパンジーは芸術家?・・美は刺激ではなく、処理のプロセスに宿る
・・音楽はどうなのか?・・ほか

●7章 誰 も が 二 元 論 者 の よ う に 振 る 舞 う
心と体は別という信念・・直観的生物学・直観的物理学・直観的心理学
・・脳の中の大きな隔たり・・動物は二元論者か?
・・クロマニョン人と象の場合・・意見や好みを作る「内省的な信念」・・ほか

●8章 意 識 は ど の よ う に 生 ま れ る か ?
意識は物理的に説明できる?・・意識の神経解剖学
・・非意識から意識への選択的プロセス・・二つの脳半球から一つの意識が生まれるわけ
・・「自己」は位相変化によって生まれる・・動物は自分が何を知っているかを考えるか?・・ほか

■Part 4 現在の制約を超えて
●9章 肉 体 な ど 必 要 か ?
ファイボーグ・・体と脳の電気的性質・・BCI技術の発達ーーゲームへの応用まで
・・スマート・ロボットは、ジョニー・デップになれるか?・・思考する「心」を創る
・・意識ある機械はできるか?・・脳は問題への答えを計算しない・・遺伝子を操作する・・ほか

あとがき:決定的な違い 

内容(「BOOK」データベースより)

人間らしさとはなにか?どこがユニークなのか?先端科学の解答がここにある。意識、言語、社会、倫理、芸術、コミュニケーション、心と体、サイボーグ化―“人間”に秘められた大いなる謎を明かすべく、脳神経科学の第一人者が、満を持して放つ渾身の書。人間探究のサイエンスとしての脳科学の到達点。

登録情報

  • 単行本: 605ページ
  • 出版社: インターシフト (2010/02)
  • ISBN-10: 4772695184
  • ISBN-13: 978-4772695183
  • 発売日: 2010/02
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.6 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
ずしりと厚い大著である。テーマも大きい(原題はズバリ『HUMAN』)。もとより結論など求めようもないテーマに、ガザニガは正攻法で挑んでいく。すなわち、人間ならではのユニークさを、「脳、動物、社会性、道徳・倫理、芸術、意識、サイバー化」といった切り口で、解読していくのだ。

こうした切り口じたいは取り立てて目新しいものではない。なにより本書の斬新さは、ガザニガ専門の脳科学と他の諸科学(なかでも進化人類学・進化心理学・発達心理学など)の成果が、上手くブレンドされていること。こうして「脳のはたらき(機能)」と「その背景(理由付け)」とが繋ぎ合わさって、実に興味深い視点の数々が提供されている。
同時にこの相乗効果を、やんわりと(あるいは明快に)批判の武器にもしている。レイ・カーツワイルに対し(人工知能は脳にはなれないよ!)、心身二元論に対し(二元論より「本質主義」に注目しよう!)、ミラーニューロンに対し(もっと議論を深めるべし!)、S・ピンカーに対し(音楽は「聴覚のチーズケーキ」以上のものでしょう?)・・etc

また、随所にトリビア的?トピックがはさまれているのも面白い。たとえば、人間の脳だけに存在する「先行細胞」・・調理が脳の発達を促した・・音楽の<レッスン>はIQを高める・・人格を記憶している特別の脳領域がある・・鳥の脳が非常に高度であることがわかってきた・・etc

ともあれ、最も刺激的だったのは、やはりガザニガらしい分離脳のトピックである。左脳と右脳に「戦略の違い(頻度マッチングvs最大化)」があり、それが人間の自己意識に大きくかかわるという指摘。それと、人間の「気質の進化(自己飼い慣らし)」こそが、動物とは異なる社会的進化の源という説だ――そこまで来たか!
 
本書は脳科学を超えて、人間科学としての統合をめざす果敢な一歩である。
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形式:単行本
本書は脳神経科学の権威が、人間についての自然科学(脳神経科学、遺伝学、進化学など)の最新知見を横断しながら「人間らしさとはなにか」というテーマに統合して解説しています。

最近、複数の人間科学領域の境を超えた解説書が出始めていますが、私の知る限りでは本書が最も数多くの領域を踏まえて書かれているように思えます。

本書の参考文献のうち、邦訳されているもの(ダマシオ、ルドゥー、リドレー、ドーキンスなど)をかなり読んでいましたので、個々の領域での知見の紹介についてはそれほど斬新なものは無いような印象を受けましたが、本書の価値は複数領域の知見の統合ですので、その観点では様々な知見を得ることができました。

まだまだ領域横断の研究が進められていくのだと思いますが、統合的な人間科学の書籍としては、現時点で日本語で読めるもののなかで最高のものだと思います。
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形式:単行本
これまで人間についての科学的研究書を手当たり次第読み漁ってきたが、これほど広範なトピックを押さえている著書はなかった。まさにスティーブン・ピンカーの賛辞の通り。

神経科学、人類学、心理学、進化生物学、遺伝子工学、機械工学などの知見を見事に統合し、かつユーモアのセンスも抜群なので楽しく読み進める。この辺は訳者の貢献にも感謝したい。

辞典なみに分厚いが、さらに興味が沸けば参考文献を当たっていくこともできる。本格的に人間について学ぶのなら、ぜひとも読んでいただきたい。大学の必修テキストにしてほしいくらいだ。
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