例えば世間は会社に所属する個人の事は意識していません。社員は●●会社に所属する人というイメージです。
一方、ネットの世界では個人が表に出る自由な世界と言う認識です。 これらの解釈はもっともらしいですが
本書では違うと説明しています。
例えば、ウィキペディアは個人が記事を書いていますが、個性が出ている場所ではなく「ウィキペディア」という
塊で認識されており、誰が書いたかは関係無い状況にあります。
このことを踏まえて、ネットは個性を開放する場所ではなく、個性を埋没させる場所であると言う考えを展開しています。
また、MADなどのマッシュアップや過去の物を引っ張り出してネットに載せることの流行も、全く新しい物を生み出していないのでネット上のクリエイティブな活動を停滞させているとも説明しています。結局、テレビや映画などの既存のメディアがクリエイティブな活動を牽引しており、ネットではありません。
もちろん、ネットは個性を発揮できる場所でも有りますが全てではありません。本書では盲目的に信じているネットの未来に対して疑問を投げかける本だと思います。
ちなみに本書の原題を直訳すると
「貴方はガジェットでない」
という意味です。