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人間はどこまで動物か (新潮文庫)
 
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人間はどこまで動物か (新潮文庫) [文庫]

日高 敏隆
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ホタルが光り、蝉が鳴き、蚊柱が立つのはなぜ?―すべて、より効率的に配偶者と出会おうとする、彼らの合理的で賢い戦略なのです。生き物は皆、生き延びて子孫を残すというのが人生の大目標。動物行動学の第一人者が、一見不思議に見える自然界の営みを、ユーモアたっぷりに解き明かします。私たち人間も、しっかり自然を見据えれば、本当の生き方が見えてくるかもしれません。

内容(「MARC」データベースより)

動物行動学の第一人者が、生きものたちの知られざる営みを分かりやすく語る。もちろん人間についても! 新潮社のPR誌『波』連載の「猫の目草」を単行本化した、01年刊「春の数えかた」に次ぐ第2弾。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 238ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/11)
  • ISBN-10: 410116472X
  • ISBN-13: 978-4101164724
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.9 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kota
形式:文庫
有名な動物行動学者のエッセイ集を文庫化。身近な動植物を題材に、生態系のあり方から人間文明の歴史にまで思いを巡らせます。声高に環境問題を叫ぶのではなく、生物多様性の貴重さを伝えてくれます。
白眉は「大学って何?」。四十年以上を過ごした”大学”を去る筆者が大学の、ひいては学問の意義を自問する渾身の思考に圧倒されました。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By freesia トップ500レビュアー
形式:文庫
日高さんのいつもながらの読みやすい本だと思います。
専門的な分析も当然出てきますが、私たちの知っているようで知らない動物たちの生態を、ユーモア
たっぷりに説いていらっしゃいます。
タヌキの子育ても、ほほえましい。
でもタヌキってあんなに夫婦で一生懸命子育てするのに、子育てが済むと〈次のペアー〉だなんて、
潔いというか…「別れても好きな人」のメロディーで、「終わったら、次のペアー♪」なのね。
文明社会を人間は選んでしまったのかもしれませんが、やっぱり〈動物〉のはしくれだと思います。
自然環境をしっかり考えていきたいと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「イヌはどこまでネコか?」「イルカはどこまで動物か?」などと問う人はふつういないのに、「人間はどこまで動物か」と問うのは、あまり不自然とは思われていないらしい。仲間同士の呑気な雑談の種にする人もいれば、新聞のコラム子が気軽に取り上げて、一口話に仕立てることもある。時には、高名なセンセイが本気で珍説をご披露になることさえある。
しかし、この問いにおける「人間」を「ヒト」におきかえれば、同語反復の無意味な問いであることが分かる。「人間はどこまでも動物である」と答えるほかはないからだ。つまり、問いの立て方が間違っているのだ。なぜこの不毛な問い方がなされるのか?
著者は長年にわたりさまざまの動物たちを観察し、それぞれの種のユニークな生態に驚き、感動し、彼らが子孫を確保して生命の存続を図るために、環境条件に適応するどのような工夫を凝らしているかを克明に記述してきた。そしてこの地上の種の多様性と共存関係に、人知をはるかにこえる精妙な摂理がはたらいていることに、ますます強い確信を抱くようになったと言う。そして先の問いの「どこまで?」という問いの立て方に問題があると警告する。
「『どこまで?』というとき、スケール(尺度)は一本しかない。一本しかないスケールの上にいろいろなものを並べて、それぞれがどこまで到達しているか?という発想に問題があるのだ。」しばしばそれは「知能」と「知能の発達度に応じて習得された機能」を測るスケールであるにすぎない。「そこには常に一本のスケールの上での到達度を問題にしようとする近代の発想の呪縛があるようにしか思えない。」(pp. 129-30)
生物の種の多様性とユニークさにこそ、この地球上の「生命の奇跡」があるとすれば、それを単一のスケールで測るほどおろかな試みはないだろう。それぞれの「種」のユニークさ、他の「種」との違いは、生命の営み方の「ベクトル(方向)ないしパターンの違い」にあると見るのが妥当であろうと言う。
「学力」の低下が起こると、「学力」向上のための提言と施策が、教育問題の専門家や行政関係者によって論議され実行され、効果が上がらなければ、また新たな提言と施策......ここにも価値観の多様な社会に対応するためにと称して、実は「単一のスケール」によって子どもたちに不毛な方向づけを与える一例がある、嗚呼!
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