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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ヒトをヒトたらしめるものは何か,
By コモンチンパンジー、ピグミーチンパンジー(ボノボ)、そして人間だ。 実際、人間とチンパンジーのDNAの違いはわずか2%ほどだ。しかし、他の二種のチンパンジーと我々の間には大きな違いがあると誰もが考える。ではその違いはどこから生まれたのだろうか?二足歩行を始めたこと?道具を使うようになったこと?大きな脳を持つようになったことだろうか? 第一部では、二足歩行をするサルとしてチンパンジーと袂を分かってから、現在のヒトに至るまでの進化の過程をたどり、最も決定的な変化は言語の獲得であると結論している。 一部から三部までが生物学的な視点から、ヒトの特徴や行動を説明してゆくのに対して、四部と五部では歴史的アプローチから、ヒトとはいかなる生き物なのかを浮き彫りにしています。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
進化的な視点で書かれた人類学書,
By
レビュー対象商品: 人間はどこまでチンパンジーか?―人類進化の栄光と翳り (単行本)
他の方が内容をうまくまとめた素晴らしいレビューをかかれているので、あまり書くべき事がないのだが…この分野に詳しくなくても読みやすいようかなり丁寧にかかれている。解剖学的な解説だけでなく、動物行動学、言語、宗教、芸術など論点は幅広く学際的。 他の生物学者の受け売りだが、より良く生きるために大事なのは、人間が本来何であるかを知ること、どれだけ動物的であり、またどれだけ動物的でないかを知ることだろう。本書には目をそらしたくなる事実がいくらか含まれているかもしれないが、目をそらしたからといって人間の本性が変わるわけではないし、無知でいることが賢い生き方とは思えない。 初版が93年とやや情報が古いが、俯瞰的に「人間とは何であるか」をざっと知るには最適な一冊。さらに進化的な視点から理解を深めたければ、訳者である長谷川夫妻が執筆された『進化と人間行動』が適しているだろう。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
残念ながら、人類は過去の歴史にも学ばず、石油資源を食いつくし、地球温暖化にも歯止めをかけられず、このままイースター島のようになってしまうのか、というようなあきらめにも似た感覚を持った,
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レビュー対象商品: 人間はどこまでチンパンジーか?―人類進化の栄光と翳り (単行本)
表題の通り、本書は生物学的に見た「ヒト」の動物の中での特性を浮き彫りにしていく意欲作であり、ヒトは第三のチンパンジーであるという。著者の人間を見る目はどこまでも公平である。 人類は決して特別な存在ではないし、白人が優れているわけでは決してない。 ナチのユダヤ人大量殺戮に見られるようなジェノサイドは特別な出来事ではなく人類史にふつうに見られるものであり、人間の本能と言っていいものである。 また本書は、環境問題を考えるにあたっても多くの事例を示して、考えさせられる。イースター島の悲しい歴史、アラビアのロレンスの舞台となった西アジアの森が砂漠となった歴史などなど。 残念ながら、人類は過去の歴史にも学ばず、石油資源を食いつくし、地球温暖化にも歯止めをかけられず、このままイースター島のようになってしまうのか、というようなあきらめにも似た感覚を持った。
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