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人間の絆〈上〉 (岩波文庫)
 
 

人間の絆〈上〉 (岩波文庫) [文庫]

モーム , W.Somerset Maugham , 行方 昭夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

自分は読者を楽しませる一介のストーリー・テラーだと言って憚らなかったモーム(1874-1965).その数ある作品の中でも,唯一自分自身のために書いた精神的半自伝小説が『人間の絆』である.幼くして両親を失い,不自由な足ゆえに劣等感に苛まれ続ける主人公フィリップに,自らの精神形成を託して書かれた人生遍歴の物語.新訳.(全3冊)

内容(「BOOK」データベースより)

自分は読者を楽しませる一介のストーリー・テラーだと言って憚らなかったモームが、唯一自分自身のために書いた精神的半自伝小説。不自由な足ゆえに劣等感に苛まれ続けるフィリップに、自らの精神形成を託して描いた人生遍歴の物語。新訳。

登録情報

  • 文庫: 433ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2001/10/16)
  • ISBN-10: 4003225465
  • ISBN-13: 978-4003225462
  • 発売日: 2001/10/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
人を惹きつけて離さない素晴らしい小説だ。訳が良いし、章立ても細かくて読みやすい。なんといっても、モーム自身の自伝的な要素も含まれているのがとても興味深い。足に生まれながらの障害をもつ青年フィリップが主人公だ。モーム自身は吃音に悩んだそうだが、小説では分かりにくいので外的な障害をもちいたそうだ。幼少期から青年期にかけての主人公の心の葛藤と、自らの人生を発見するにいたる壮大な物語だ。この小説には何箇所か共感するところがあり、最終章では私自身の人生観と重なる部分もあり、大いに感動した。共感する箇所のひとつは、ミルドレッドなる女性と主人公フィリップの愛と憎悪が交差する関係、自虐的な行動と心理的葛藤だった。もうひとつは以下に引用した最終章の数行だった。主人公フィリップが苦悩と葛藤の末に到達した人生観のひとつだ。

「・・・正常など世にも稀であるのが分かった。誰だって、肉体的あるいは精神的に何らかの欠陥がある。これまで知り合った全ての人のことを考えてみた。(世の中全体が病院のようなもので、わけもへちまもないところなのだ。)

すると病人の長い列が見える。体を病んでいる者、心の悩みを抱えている者、心臓や肺を患っている者もいれば、心の病として、意志薄弱、アルコール依存症のものなどもいる。

この瞬間、フィリップは全ての人に聖なる共感を覚えた。

・・・唯一分別のある態度は、人間の善い部分は受け入れ、悪い部分は大目に見てやるということであろう。」

素晴らしい小説に出会えたことを神に感謝する気持ちでいっぱいだ。小学4年生になる私の息子は、色弱という障害を持っていることが分かっている。いずれフィリップと同じ悩みを持つことになるだろう。いまは真剣に『ハリー・ポッター』を読んでいるが、時期が来たら、息子にこの小説を読ませようと思う。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すごくいい 2002/3/24
形式:文庫
岩波文庫の本は、ちょっととっつきにくい感じがあるけどこれは新訳ですごく読みやすいです。
内容は運動が苦手で頭のいい少年が不幸な生活のなかで成長する話です。私は身につまされるような思いで夢中になってよんでしましました。登場人物も魅力的で、ユーモラスでテンポの良い語り口も大好きです。
このレビューは参考になりましたか?
55 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私は、人生におけるある時期、そう28歳から30歳くらいまでであったでしょう、自身がやっている職務に対する疑義に端を発し、”人生の意義、そして意味”がわからずに、精神的に五里霧中にありました。そのときに、ふと書店にて目にとまったのが本著”人間の絆”です。主人公が、他の登場人物との人間関係において、人生の意義や意味について、ついに以下のような意味の達観・悟りを得る場面があります。”人生に意味なんてものはない。いわば人生とはペルシャ絨毯のようなものだ。この絨毯の刺繍のように、おのがめいめい、それぞれに、自分の人生を紡いでいけばよいのだ。それぞれの人生は、だから、紡ぎ上がった時点で、過各人各様の様々な模様になる。人生には使命や意味、そして意義はない。それでいいのだ。”と。私は、この主人公の思念によって、これはいわばモーム自身の魂の遍歴の結果なのですが、自分の人生を救われました。私は大粒の涙とともに、それまでの苦悩がすべて昇華され、大いなる歓喜にひたり、そして大きな心の変動なく、現在40歳にいたっています。私は本著によって本当に救われました。また世界の多くの人々もきっと”人間の絆”によって救われていることであると信じます。トルストイ『光りあるうち光の中を歩め』そして高森顕徹監修『なぜ生きる』とともに、人生の意味や意義、そして使命について苦悩している人々には、ぜひ推薦したい古典的名著です。
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投稿日: 2009/8/23 投稿者: ピカール
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投稿日: 2009/3/7 投稿者: 成島柳北
あとがきも面白い。
内容はもちろんおもしろかったのですが、あとがきが特に面白かったです。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/26 投稿者: ちぃ
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